2003年09月04日(木) 00時00分

県立安芸病院問題　個人情報の保護徹底を（朝日新聞・）

　県立安芸病院の前職員が患者約２４０人分の名前や病名などが分かる医療情報をインターネット上で流した問題を受けて、橋本大二郎知事は３日、県病院局に対して、個人情報の保護に対する職員の意識を徹底させるために、同局の全職員を対象とした研修をするように指示した。これを受けて、西原真一・同局管理課長は「すみやかに研修の実施を検討したい」と話している。

　県は０１年１０月に個人情報保護条例を制定。同条例の順守を職員に求めるために、県政情報課が０２年度には年間１６回、公文書や個人情報の取り扱いに関する研修を実施している。しかし西原課長は、病院局では千人を超す職員が日々患者に接する仕事をしているとして、「職員のすべてが研修に参加できたわけではなく、個人情報に対する認識を徹底できなかった」と言う。

　県には「情報管理の徹底を」との県民からの苦情が届いているという。同局と同病院には３日までに、電話と電子メールを合わせて１６件の苦情や問い合わせがあった。同局によると、患者からの「流出した情報の中に自分の情報は入っていないか」との問い合わせのほか、市民からは「このような情報流出事件が起これば、病院を信頼できなくなる。早急に職員の意識改革を」との意見があったという。
（9/4）

http://mytown.asahi.com/kochi/news02.asp?kiji=2675