2003年09月04日(木) 23時22分

＜アマメシバ＞気管支炎との因果関係否定できず　食安委が結論（毎日新聞）

　植物「アマメシバ」を原料とする健康食品の服用者が重症の気管支炎を起こしている問題で、政府の食品安全委員会は４日、「アマメシバの粉末、錠剤の長期摂取と閉そく性細気管支炎の因果関係は否定できない」と結論づけた。これを受け、厚生労働省は５日に薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会を開いて、粉末と錠剤を販売禁止にするかどうかを決める。

　食安委は患者たちの主治医から症例を聞いて検討し、「原因成分は不明だが、因果関係は黒に近い灰色だ」と結論をまとめた。主治医は「粉末、錠剤をのんでいる人は全員、精密検査を受けるべきだ」と発言した。

　アマメシバは東南アジア原産のトウダイグサ科の植物で、沖縄県内で年間約３００トン生産。加工製品が健康食品やダイエット食品として、インターネットなどで販売されている。粉末をのんでいた鹿児島市や名古屋市の女性３人が閉そく性細気管支炎にかかる症例が８月に厚労省に報告されたため、同省が食安委に改正食品衛生法に基づく販売禁止について意見を求めていた。【早川健人】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030905-00000095-mai-soci