2003年09月03日(水) 21時48分

ケアネット個人情報問題　安全管理の説明不十分　倉敷市が再検討へ　／岡山（毎日新聞）

　倉敷市が、介護保険認定外の６５歳以上を対象に訪問ケアを行う「ケアネットワークシステム」のために収集する個人情報の管理のあり方について、２日の市議会保健福祉委員会で取り上げられた。委員から「セキュリティーに関する市の説明は不十分」などと指摘する意見が続出し、市側は再度検討して１６日の委員会で報告すると答えた。
　システムでは、対象者の受給年金、家族関係、家屋状況、痴呆や障害の有無、病歴、生活習慣など、４５項目について調査。電算入力して点数化し、５ランクの緊急度に応じて訪問頻度を設定する。これらの個人情報を電算化して一元管理することを調査対象の高齢者に周知徹底していなかったとして問題になっていた。
　委員会では、くらしき健康福祉プラザ内のコンピューターで収集情報を一元管理することについて、「情報漏えいをどう防ぐのか」などと質問が相次いだが、市から具体性のある明確な答えがなかった。このため複数の委員が「市はシステムの１０月スタートを目指しているが、不安材料を抱えたままなら延期すべきだ」と批判した。　【小林一彦】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030903-00000003-mai-l33