2003年09月03日(水) 00時00分

性犯罪の増加続く（朝日新聞・）

県警調べ　被害、未成年が６割強

　　県内の性犯罪の発生件数がここ３年で急増し、今年に入っても増え続けていることが、県警の調べで分かった。中高層マンションや路上で被害に遭うケースが多く、被害者は、２０歳未満が全体の６割強を占めている。幼児や児童の被害も増えており、県警は警戒を強めている。

　　県内で発生した強姦（ごうかん）事件は昨年１５９件、強制わいせつ事件は同３１９件。今年も７月末現在で強姦事件８１件、強制わいせつ事件が１８２件起きており、１０代の被害が半数を超えている。

　　県内で最近増えている事例は、名古屋市中区や北区で深夜、仕事から帰る女性の後をつけ、中高層マンションのエレベーターや踊り場、室内で犯行に及ぶ▽同市内の寮やマンションの部屋に深夜、ベランダなどから入る▽郡部では駅から帰る女性を路上で押し倒す−−など。道を聞くふりをして車に連れ込んだり、犬を一緒に捜そうと女児を誘ったりする事件もあった。

　　強姦事件の発生時間帯は午後１０時から午前４時が半数を占め、発生場所は多い順に中高層マンション、車内、路上となる。強制わいせつ事件は、時間帯が正午から未明にかけてと広範で、発生場所は路上と中高層マンションが多い。

　　性犯罪は被害を届け出ない被害者もいるため、正確な数の把握は難しいという。幼児や児童の被害も増えていることから、県警は学校や父母を通して注意を促すなど、防犯対策を強化している。

（９／３愛知総合）（9/3）

http://mytown.asahi.com/aichi/news02.asp?kiji=7898