悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年09月03日(水) 03時26分

<総務省>情報家電コードレスに 屋内電波帯を3年以内に創設毎日新聞

 総務省は2日、世界に先駆けてAV系情報家電専用の電波周波数帯を創設する方針を明らかにした。テレビの屋内アンテナ線や機器同士をつなぐコード類を一掃して無線でネットワーク化、屋内であればどこでも高速大容量のハイビジョン映像を楽しめるようになる。「情報家電の需要拡大を加速し、巨大市場を創出できる」(大手家電メーカー幹部)と産業界は熱い期待を寄せている。片山虎之助総務相が16日、シンポジウムの基調講演で具体的な構想を正式に表明する。

 総務省は今後3年以内に、AV(音響・映像)系情報家電専用の周波数として5ギガヘルツ帯を設定し、計2チャンネルを創出する方針。

 無線化は、テレビ受像器の本体機能などを取り込んだホームサーバー(コンピューター)を一家に1台置き、電波の送受信を一元管理。このサーバーと、デジタルテレビ、デジタル多用途ディスク(DVD)機器、ステレオなどをコードレスでネットワーク接続する。軽量・薄型化した壁掛け型のスクリーン部分だけを自由に移動させ、居間、寝室、台所、風呂など、屋内のどこでもハイビジョン映像を楽しめる。

 家庭内の黒電話が、子機付きコードレス電話に移り変わったように、AV系家電も設置場所の制約がなくなる。これにより、インテリアデザインやライフスタイルの変革につながる可能性がある。従来の「タコ足配線」が解消され、本格的な「壁掛けテレビ」時代が到来するわけだ。

 12月からの地上デジタル放送開始に伴うデジタルテレビへの買い替え(1億台)や、DVD機器市場(世界年間6000万台)など、需要拡大を強力に後押しするとみられ、同省は「日本経済再生の起爆剤にしたい」(総合通信基盤局)考えだ。

 今回のプランは、同省がIT(情報技術)政策の最重要課題に掲げる「電波開放戦略」の目玉。既存の電波配分を見直すことにより、新たに利用可能な周波数帯を創出する戦略。同省は、テレビ関連製品・部品やゲームソフトなど電波関連分野の市場規模は08年に43兆円、13年には92兆円と予測している。【伊藤一博】

 ◇情報家電 

 ネットワーク家電。従来の家電製品は、個別の機能に特化し、バラバラに働いている。情報家電は、無線などでテレビ、パソコン、AV(音響・映像)機器、モバイル機器を相互に結び、映像や音楽など多様なデジタル情報を自由にやりとりして楽しんだり、遠隔操作で録画などの指示をしたりできる。インターネットや双方向放送と接続してデータ提供などができる製品を指すことが多い。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030903-00000151-mai-pol