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2003年09月02日(火) 23時14分

8月のウイルスは史上最悪? 新種5種がランキングに、1位はSobig.FMYCOM PC WEB

ソフォスは、同社へのウイルス報告件数をまとめた2003年8月の「月間トップ10ウイルス」を発表した。8月は、W32/Blaster、W32/Nachi、W32/Sobig.Fなどと立て続けに感染力の強いワームが広まり、大規模な被害を世界中に与えた。そうした中、最も報告件数が多かったのはSobig.Fだった。

Sobig.Fは、Eメール経由で感染を広げるタイプのワームで、8月19日ごろから感染が拡大した。共有ネットワーク経由での感染や、任意のファイルをダウンロードし実行するバックドアを仕掛けるなどといった動きをする。報告件数の割合は37.6%で、BlasterやNachiを制して第1位となった。

続いて12日ごろから広まったBlasterのオリジナル(Blaster.A)が18.8%で第2位。第3位はNachi.Aワームで5.5%、第4位はMimail.Aワームで5.3%だった。

第4位までは8月に初めて登場したウイルスで、第9位にも新種となるDumaru.Aワーム(0.6%)がランクイン。同社では「コンピュータセキュリティ史上、最大の被害がもたらされた月の1つとして記憶に残るほど」として、次々に出現したワームによる被害の大きさを述べる。

また、相変わらずKlezが広まっており、Klez.Hが6位(1.3%)で、19カ月にわたってランキングに顔を出している。ほかには、Yaha.Pが2.1%で第5位、Bugbear.Bが1.1%で第7位、Yaha.Eが0.8%で第8位、Sobig.Aが0.3%で第10位となっている。上記以外のウイルスへの報告は26.6%だった。

第2位のBlasterワームは、その亜種となるBlaster.Bを作成した疑いで米国の高校生が米連邦捜査局(FBI)に逮捕されたが、オリジナルの作者はいまだ捕まっておらず、Nachi、Sobig.Fといった新ワームについても同様だ。

今後も、さらに悪質なウイルスが登場することは当然考えられ、ユーザー側もWindowsやウイルス対策ソフトのアップデート、パーソナルファイアウォールなどで自衛を怠らないようにしたい。

画像はこちら
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/02/19.html

FBIがBlasterワームの亜種作製者を逮捕---18歳の高校生
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/30/50.html

ついにFBIも本格捜査へ - W32/BlasterおよびSobigの作成犯、未だ逮捕されず
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/27/17.html

ウイルスが電車を止める? 米国でウイルス感染による列車の運行障害が発生
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/21/20.html

Blasterワーム拡散、その時マイクロソフトはどうしたか?
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/20/06.html

Blasterワームを倒してパッチも適用してくれる!? W32/Nachiワームが登場
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/19/19.html

ワーム「W32/Blaster」はこのまま沈静化するか - なおも警戒は必要
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/18/16.html

Windowsの緊急の脆弱性狙うワーム「W32/Blaster」拡大 16日にはDoS攻撃も
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/12/12.html

ソフォス
http://www.sophos.co.jp/

(MYCOM PC WEB)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030903-00000098-myc-sci