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2003年09月01日(月) 00時00分

登録商標「阪神優勝」で暗殺される!?ネット上で「放火だ」「集団リンチだ」ZAKZAK


「阪神優勝」Tシャツを販売する田沢氏への攻撃も過激になるばかり 阪神球団との交渉が決裂した「阪神優勝」ロゴ商標登録問題で、登録した千葉県の衣料品販売業、田沢憲仁氏(40)がネット上で自宅への放火や集団リンチを促されるなどの卑劣な攻撃を受け、県警が田沢氏周辺の警備を強化していることが1日、分かった。本紙が交渉決裂を報じた先月中旬から10日以上経過した今も、掲示板への書き込みは増えており、県警は警戒を強めている。

 ネット上での攻撃は7月下旬、この問題が一部スポーツ紙で報じられた直後から開始。当時、報道は匿名だったが、掲示板には実名での攻撃が展開された。

 その内容は「道頓堀で水死体 『阪神優勝』を商標登録した男性と判明」などの嫌がらせだけではない。

 「阪神ファン総動員で自殺に追い込もう」といった書き込みには、「こいつの家を放火する。よく燃えるようにガソリンを撒く」「(田沢氏を)リンチすること。家族にもリンチを行う」と“脅迫”の数々が並ぶ。


阪神優勝に向け、虎党は盛り上げる一方 事態を重く見た地元警察は田沢氏に掲示板のコピーを渡し、注意を呼びかける一方、自宅周辺にパトカーを巡回させるなど警戒を強めている。

 交渉決裂後に増え続ける3000件近い書き込みの中には「こいつは地獄を見る必要がある」「たぶん暗殺される」などの過激な表現も…。

 田沢氏は「車で帰宅する際、自宅付近を数周して安全確認するのが習慣になりました。対応に追われ、帰宅は連日未明。いつもは起きている家族も寝静まり、台所で1人みそ汁をすすると『何でこんなめに…』と泣けてきました」と話す。

 一連の攻撃はネットの匿名性から、誰が行っているか不明だが、「田沢が球団へ嫌がらせをしている」「金目当て」という2つの誤解が原因とみられる。

 だが、田沢氏は一貫して「球団が『阪神優勝』を垂れ幕などで使用してもクレームは一切つけない」と主張。金銭面も「私が求めたのは今後もグッズが販売できる権利だけ」とし、こう話す。

 「『億の金が動いた』とする人もいますが、球団が提示したのは100万円で、今まで球団からもらった物は、交渉の席で村瀬(勲)常務におごってもらったアイスコーヒー1杯だけ。例え、準備したグッズがバカ売れしても、私の手元に入るのは200万円程度」

 それだけに、一部で「商標ブローカー」と報じられ、ある女性タレントからは「死刑だ!」とまで罵倒された田沢氏のショックは大きい。

 一方、優勝に対する阪神グループの期待は「Xデー」に向けて徐々に高まる。

 先月下旬には、大阪市北区の阪神百貨店周辺の百貨店に対し、優勝セール開催を認めない方針を表明。「前回日本一になった際、同百貨店は約60億円を売り上げた。利益集中のため、他店にクギを打ったのだろうが、低迷する関西経済全体のことを考えるなら、セコいマネはしない方が…」(流通アナリスト)との声もある。

 阪神百貨店のセール会場には、「阪神優勝」を使わず、「祝優勝阪神タイガース」などと書かれたグッズが並ぶ見通しだ。

 登録問題では、球団は先月29日、特許庁に登録の無効審判を請求したが、裁判の判決に相当する審決が下るまでには通常1年かかるという。

 球団側は「100%勝てると信じている」と強気の構えだが、田沢氏も「負ける気はしない」と話している。

ZAKZAK 2003/09/01

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_09/1t2003090116.html