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2003年09月01日(月) 19時45分

医療ミス「リピーター医師」の免許取り消し容認多数−−県医師会幹部調査 /石川毎日新聞

 医療ミスを繰り返す「リピーター医師」が問題になっているが、県医師会が理事や郡市医師会長らに独自にアンケートしたところ、医師免許の取り消しを容認する回答が65%にのぼったことが31日、分かった。医師免許という特別な資格について、医師側の考えがまとめられたケースは珍しく、厚生労働省も「身内」に厳しい結果に注目している。 【浜本年弘】
 アンケートは、厚労省が悪質なケースでの取り消し方針を決めたことを受け、日本医師会が都道府県医師会に厚労省方針への論議を求めたことを契機に、7月に実施した。会長、副会長、理事、郡市医師会長ら66人を対象にし、そのうちの40人から回答があった。
 リピーター医師の免許取り消しは、当然15%、やむ得ない50%で合わせて65%だった。残りは反対25%、分からない10%だった。自由意見では「リピーター医師が医師の信頼回復のマイナス要因になっているのは事実で、医師会も冷静に謙虚に受け止めるべきだ」「医師は免許で守られている職業で、取り消しは社会的な信頼性を維持するためにも必要」などがあった。
 今後の課題では「誰がどのような取り消し基準で判断するのか」「海難事故の審判のような専門的な裁判所の創設も方法では」などの意見が寄せられた。
 医療ミスを起こしたり、繰り返したりする医師に対し、県医師会長が指導することについては、賛成57・5%、反対20%、分からない15%、その他7・5%だった。その他は、第三者機関などで指導すべきだ、などだった。医師免許の更新制導入は、賛成30%、反対55%、分からない10%、その他5%と反対が過半数を超えた。
 アンケートを担当した県医師会理事で医事紛争対策部の中村彰医師(産婦人科)は、リピーター医師の免許取り消しでは「仲間内に甘い回答も予想していたが、医療への信頼確保という観点から大勢はペナルティーを認めていた。医師会として論議のスタート台にしたい」と話した。
 今年7月に発足した厚労省医師資質対策室は「医師側の考え方がまとまった資料はあまり聞いたことがない。今後の参考にしたい」と注目している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030901-00000001-mai-l17