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2003年08月31日(日) 06時53分

旧「ディックファイナンス」元社員、顧客情報持ち出す読売新聞

 外資系消費者金融大手「CFJ」(東京都品川区)に経営統合された旧「ディックファイナンス」堺東駅前支店(大阪府堺市)の元社員が、在職中に約100人分の顧客情報を持ち出していたことが30日、わかった。

 顧客らは読売新聞の取材に「元社員から個人的な融資を受けた」と証言、持ち出した情報を使って高利の〈社外融資〉を繰り返した疑いも浮上している。元社員はCFJの調査に、持ち出しの事実を認めたうえで「情報は悪用していない」と説明していたという。

 関係者によると、持ち出されたのは、同支店員らが融資を申し込んだ人から住所、氏名、年齢、勤務先などを聞き書きした「申し込みカード」など。配偶者名や生年月日、親族の連絡先なども記載されていた。

 CFJによると、元社員は2000年ごろ入社。同支店に配属され、昨年末に依願退職した。今年1月、外部からの指摘で元社員から事情を聞いたところ、カードが返却されたため調査を打ち切ったが、経緯を顧客に知らせていなかった。

 情報を持ち出された約100人のうち読売新聞の取材に応じた20人の半数以上が元社員からの個人融資を認め、大半が、元社員が支店勤務だった1—2年前に勧誘を受けたとしている。

 大阪府内の50歳代女性は約2年前、ディックファイナンスから「これ以上貸せない」と融資を断られた直後、元社員から「融資してあげる」と電話があって計15万円を借りたといい、「利息を含め50万円以上支払ったが、今も返済を続けている」と話した。

 60歳代女性は、元社員から利息が10日で元本の1割になる「トイチ」で6万円を借りたと証言、法定金利を大幅に上回る違法融資だった疑いが強い。

 元社員は社外融資の疑いについて、読売新聞の取材に「知らない」と否定。CFJ広報担当者は「顧客情報の個人利用や社外での融資行為は、事実ならあってはならないこと。今後、調査の再開も検討したい」としている。

 CFJは米大手金融「シティグループ」傘下で、今年1月、ディックファイナンスなど3社が合併し、商号変更した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030831-00000401-yom-soci