2003年08月31日(日) 11時33分

＜融資詐欺＞10人目の容疑者逮捕　一時、県外に逃走（琉球新報）

　昨年11月に明らかになった県信用保証協会職員らによる中小企業融資詐欺事件で、宜野湾署は30日、中小企業対象の県の制度融資を悪用し、沖縄市内の金融機関から約4000万円をだまし取ったとして、詐欺の容疑で与那原町の無職、A容疑者（40）を逮捕した。一連の事件での逮捕者は、同容疑者で10人目。同容疑者は「だますつもりはなかった」と犯意を否認しているという。
　調べでは同容疑者は2002年3月29日、共犯の男ら数人と共謀し、そのうちの1人が土木業を経営しているように装い、沖縄市内の金融機関に県の経営振興資金制度の融資を申請。運転資金や設備資金の名目で約4000万円をだまし取った疑い。共犯の男らが逮捕された後も同容疑者は県外に逃走していたが、最近になって与那原町内にいることが分かり、発見した同署員が逮捕した。
　同署によると、同容疑者の役割は借り入れの際の保証人。犯行後の動向について「県外に仕事に行っていた」などと話しているという。今後はだまし取った金の使途などを追及する。
　一連の事件では、同協会の元中部支所長代理の男や暴力団関係者らが共謀して制度を悪用。県内の複数の金融機関から総額1億数千万円をだまし取ったとして、これまでに9人が逮捕される多額詐欺事件に発展した。（琉球新報）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030831-00000004-ryu-oki