悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年08月30日(土) 12時39分

MS、IEの修正を検討中ZDNet

 Microsoftは、Internet Explorer(IE)の修正を検討中であることを標準化団体のW3Cに明らかにした。W3Cが8月28日発表した声明によると、これはIEのプラグインとアプレットがEolas Technologiesおよびカリフォルニア大学の特許を侵害しているとする評決が今月言い渡されたことを受けたものだという。Microsoftはこの訴訟で損害賠償5億2100万ドルの支払いを命じられている。

 W3Cのスティーブン・R・ブラットCOOは声明の中で「MicrosoftはW3Cに、今回の評決に対応してごく近い将来、IEに変更を加えるだろうとの方針を示した。この変更により、既存のWebページの大多数が影響を受けるかもしれない」と述べている。

 W3Cはこのほどサンフランシスコで、Microsoftも含めた加盟社による臨時会合を開き、IEの修正に関して参加者からの意見を求めた。この会合の目的は、今回の評決を受けてブラウザ、オーサリングツール、Webサイトで近い将来実装され得る変更について評価することだった。W3C担当者によるとこの会合には約50人が出席したほか、電話会議を通じた参加も多数あったという。

 Microsoft広報のジム・デスラー氏によると、同社は今回の評決を受けてIEを修正するとしても、どのような修正を行うかはまだ何も確定していないという。今回の訴訟では先の評決を受けて、Microsoftに対してどのような是正措置を科すべきかを裁判官が今後決定することになっており、Microsoftはその経過を見守っているところだと同氏は説明。必要があればMicrosoftは控訴の準備を進めるとしている。

 MicrosoftがIEに関し、裁判所から言い渡される可能性のある是正命令に沿う形で、何らかの予防策を講じることを検討していることはデスラー氏も認めている。現段階でMicrosoftは「当社の考え方を説明し、変更の可能性に関して意見を募るために、業界と標準化団体に接触している」ところだとデスラー氏。

 同氏によれば、Microsoftは控訴できない是正命令を言い渡された場合に備え、IEに関して考えられる次善策を検討中だという。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030830-00000003-zdn-sci