2003年08月30日(土) 00時00分

消火栓３カ所使えず／長野の焼死火災で（朝日新聞・）

　　長野市松代町で１３日未明、住宅と店舗兼住宅の２棟が全焼し、男性が焼死した火災の際、消火栓が放水できなかった問題で、市消防局は２８日夜、同町内で放水量の少ない疑いがある７カ所の消火栓を選び、放水検査をした。この結果、問題の消火栓を含む３カ所で必要な水量がなく、消火活動に使えないことが分かった。

　　１３日の火災で使えなかった消火栓は、検査でも水の勢いが弱く放水できなかった。すぐ近くにある２カ所の消火栓は、同じ水道管に接続されているのに異常がなかった。同局では問題の消火栓と水道管の接続部分にさびが詰まっていた可能性があるとしている。

　　他の２カ所でも消火活動に必要な水量や水圧が得られないことがわかり、原因を調べている。

　　市消防局では近く、３カ所の消火栓を取り換え、さらに同町内の約１５の消火栓で放水検査を行う予定だ。また同市内の旧市街など配管の古い地域などにも検査の範囲を広げる方針を示した。

　　火災現場近くの女性（７５）は「いざというときにすぐ使えない消火栓は意味がない。もっと早く検査をして、取り換えて欲しかった」と話した。
（8/30）

http://mytown.asahi.com/nagano/news02.asp?kiji=3533