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2003年08月30日(土) 00時00分

02年産の米、品薄に 冷静な対応呼びかけ特売の対象にならなくなるなど、コメは昨年より高い値段で売られている=盛岡市のスーパーで朝日新聞・

  稲の不作が心配される中、県内のスーパーなどでは02年産のコメが品薄になったり、高くなったりと影響が出始めている。卸売りや小売業者は、新米収穫までの端境期を、他県産米やブレンド米で乗り切ろうとしている。中にはまとめ買いをする消費者もいるが、県農林水産部は「10年前の冷害のような不足はない」と冷静に行動するよう呼び掛けている。

  「コメの買い占め現象が起きているという話を聞いたが」

  29日、県議会農林水産委員会のメンバーが県に依頼して開いた勉強会の席で、委員の1人が言った。

  ほかの委員からは「生産者の救済はもちろん、消費者の混乱も抑えてほしい」という意見が出た。

  佐々木正勝農林水産部長は「93年と比べて在庫も多く、全国的にみればコメが足りなくなることはないだろうと県民に説明していく。来週早々にも災害対策本部の設置を判断する」と話した。

  卸売りの純情米いわて営業部は「大きな混乱はないが、02年産のひとめぼれなどブランド米の在庫は例年より半月分ほど少ない」という。県内産のコメの収穫が遅れるのはほぼ確実なことから、他県から仕入れるか、複数産地か複数年産のブレンド米にすることなどを検討している。

  スーパーのジョイスでは、仕入れ価格が平均で昨年から10%ほど値上がりしたため、売値も昨年から3〜10%上がった。今月1日から29日までのコメの売り上げは、昨年の8月と比べると13%ほどアップ。水沢市など地域限定のひとめぼれがメーンだが、浅沼幸男専務は「秋田県産のあきたこまちを第二ブランドとして投入している」と話す。

  いわて生協では、あきたこまちの7、8月の2カ月間の売り上げは昨年の8割増だった。広報室は「02年産は品薄なので、新米がでるまでブレンド米を主力に切り替えて乗り切りたい」という。

  県の29日の説明によると、実が詰まっているかどうかをみる稔実調査をこの日まで延長したが、久慈市などで調査できない所もあった。県内の被害額は、仮に作柄が90の場合は、01年のコメの総生産額814億円の1割に当たる80億円余と推定されるという。

(8/30)

http://mytown.asahi.com/iwate/news01.asp?kiji=4235