2003年08月30日(土) 00時00分

名義借り２病院 保険医療指定取り消し答申（朝日新聞・）

　　北大と札幌医大の医師から名義を借り、診療報酬を不正受給していた北見市の北見脳神経外科病院（高谷了院長、１５０床）と網走支庁遠軽町の菊地記念病院（梅田弘敏院長、９９床）について、北海道地方社会保険医療協議会は２９日、北海道社会保険事務局からの諮問通り保険医療機関の指定を取り消すよう答申した。

　　同事務局の監査結果などによると、北見脳神経外科は札幌医大の医師から名義を借り、９９年４月〜０３年１月の診療報酬のうち約３億４千万円を不正に受給していた。菊地記念は北大の医師から名義を借り、９８年４月〜０２年１１月の２億４２７３万円余を不正に受給していたという。

　　名義を借りていた医師の数は、北見脳神経外科は全く勤務実態がなかったケースが２人、非常勤を常勤と偽ったケースが２人の計４人。菊地記念は勤務実態がなかったケースが１０人、非常勤を常勤としたケースが２人の計１２人だった。

　　同事務局によると、現在は２病院とも満床状態で、地域住民に不安を与えないようにするため、取り消し日は「入院患者の転院が終わり次第」とし、約１カ月後をめどとしている。


（8/30）

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?kiji=5470