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山口地検は２９日、備品を４５回にわたって持ち出して質入れしたとして、同地検企画調査課の青木善明検察事務官（３５）を懲戒免職処分とした。あとで質受けして元に戻していたが、１台のパソコンには捜査情報が入っていた。換金額は２４８万８０００円。青木事務官は「競艇の賭け金を得るため」と話しているという。窃盗罪にあたるが、地検は「実害がない」などとして起訴猶予処分とした。
調べによると、青木事務官は同地検や下関支部に勤務していた９９年４月下旬から今年４月下旬にかけてノート型パソコン６台、プリンター１台、カメラ３台、カメラのレンズ１台、カーナビゲーション１台の計１２点を４５回にわたって持ち出していた。金曜の夜や土曜の日中などに質入れし、早ければ週明けには戻して犯行を隠していたという。
捜査情報漏れの可能性について寺本茂夫・次席検事は「第三者の目に触れることはなかった。捜査情報の内容は申し上げられない。備品の検査、チェックの回数を増やすなど再発防止策をとっていきたい」と話している。(08/29 23:14)