2003年08月30日(土) 16時03分

巧妙化するパスポート悪用　写真に合わせ顔の修正も（共同通信）

　不正に入手した本物のパスポートを巧妙に悪用し、密入国を図る事件が増加している。東京入管成田空港支局は「紛失・盗難パスポートが使われるので気を付けて」と旅行者に呼び掛けている。
　成田空港支局によると、１−６月に摘発した不正パスポート使用は５７７件で、前年同期の２倍以上になった。
　パスポートの顔写真を張り替える偽造が主流だが、顔写真のうち目や鼻といった部分だけを印刷し直す高度な偽造も見つかった。
　また、パスポート自体には細工せず、顔写真に似た希望者に渡して入国させる「成り済まし」も急増。顔写真と同じ位置に入れ墨でほくろを描くなど凝った手口も登場している。
　成田空港支局は「似た顔のパスポートを供給できるのは組織的に膨大なパスポートの蓄積があるからだ」と分析。不正発見のため、写真と本人の耳の位置を比較するなどの手段で対抗している。（了）（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030830-00000070-kyodo-soci