2003年08月28日(木) 20時49分

「ヤミ金業者登録個人情報を抹消」と手数料を要求　弁護士会偽る団体詐取？　／大阪（毎日新聞）

　「ヤミ金業者に登録されている個人情報リストから抹消する」として手数料の振り込みを求める文書が、北海道や四国の住民に郵送されていることが分かった。「大阪弁護士会協力」の非営利団体「あすなろ会」を名乗っているが、同弁護士会によると、協力関係はなく、実態は分からないという。弁護士会は詐欺などに当たる可能性が高いとみて府警に通報するとともに「金を振り込まないように」と呼びかけている。
　文書は「緊急御通知書」とのタイトルで、「あすなろ会は悪徳業者を撲滅させるために発足した団体」となど記載。「個人情報を抹消しなければ身内の方にも被害が続発する」とし、手数料など２万８０００円を東京都内にある大手銀行支店の普通口座に振り込むよう勧めている。
　今週初めから届いているとみられ、弁護士会には２５、２６の両日で、不審に思った北海道や福岡県、愛媛県の住民から約２０件の問い合わせがあった。
　文書には「あすなろ会」の連絡先とみられる東京都内の電話番号が記載されているが、呼び出しに応答はない。また、理事長として弁護士を装った人物の名前があるが、同名の弁護士は実在しない。　【山本直】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030828-00000004-mai-l27