2003年08月28日(木) 19時28分

無許可薬品含む商品販売　輸入・販売業者に販売中止と回収指示−−県　／千葉（毎日新聞）

　県薬務課などは２７日までに、医薬品として国の許可が必要な抗炎症剤を含んだ商品「六宝仙」を、健康食品と称して無許可で輸入し販売したとして、輸入元の市原市有秋台西の「同仁薬品」（豊嶋春吉社長）と、同商品を販売していた「六宝会」（東京都調布市）に対し、販売中止と回収を指示した。
　県薬務課によると、９８年に豊嶋社長が台湾を訪れた際、自身で服用するために購入した「六宝仙」約４０００包を日本に持ち帰った。その後、豊嶋社長が知人の六宝会に同食品を紹介。同年から「六宝仙」（３０包入り）として２万４０００円で販売を始めた。インターネットなどに「神経痛やリューマチに効果」などと掲載し、これまでに約５０箱を販売していたという。
　今月１９日に東京都が独自で行った検査で、同食品から炎症性疾患やアレルギー疾患に効果があるとされる副腎皮質ホルモンのプレドニゾロンが検出されたため、千葉県に連絡し販売中止などの指示を出した。同課によると、健康被害などは出ていないという。【田中義郎】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030828-00000007-mai-l12