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最高裁第二小法廷（梶谷玄裁判長）は２７日付で、殺人未遂などの罪に問われたオウム真理教元信徒富永昌宏被告（３４）の上告を棄却する決定をした。懲役１５年とした二審・東京高裁判決が確定する。被告は、東京・新宿青酸ガス、都庁爆弾、滝本太郎弁護士サリン襲撃の３事件で起訴されていた。
一、二審判決によると、富永被告は９４年５月、教団被害対策弁護団の滝本太郎弁護士の乗用車にサリンをそそぎ込み、殺害を図った。青酸ガス事件では９５年５月、地下鉄新宿駅の現場を下見。さらに同月、爆弾入りの小包を投函し、小包を開けた都庁の職員の左指を吹き飛ばした。一審・東京地裁は９９年に懲役１８年を言い渡したが、二審は０２年、「重すぎる」と破棄し、懲役１５年としていた。(08/28 18:17)