2003年08月28日(木) 21時09分

県内水稲作柄概況　１０年ぶり「やや不良」見込み　少ない日照、低温影響　／鳥取（毎日新聞）

　中国四国農政局鳥取統計・情報センターは２７日、１５日現在の県内水稲作柄概況を発表した。夏の天候不良が影響して、作柄は平年の収量を１００とする作況指数が９５〜９８の「やや不良」と見込まれている。この時期の作柄予想が「平年並み」を下回るのは、９３年以来１０年ぶり。
　梅雨入り以降、雨天が続き日照時間も少なく低温だったことから茎数は平年を下回って推移するなど生育が遅れ、出穂期の最盛期は平年より６日遅れる今月１４日だった。出穂済み面積割合も６４％で、平年を１８ポイント下回った。
「いもち病」多発
　さらに、稲の病虫害である「いもち病」が中山間地を中心に多発。発生率は約６割で９３年に次ぐ「多い」被害となっている。県内では同病に弱い品種の「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」が多く作付けされていることから、作柄への影響が懸念されている。中国地方では、他の４県も「やや不良」が見込まれている。
　同センターは「１５日以降の天候は回復しているが、いもち病の拡大や進行を注視する必要がある」と話している。　【桜井由紀治】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030828-00000001-mai-l31