2003年08月27日(水) 21時21分

ＪＲ東日本社宅用地で規準値の３９倍水銀…陸軍工場跡（読売新聞）

　ＪＲ東日本は２７日、東京都北区滝野川にある同社の社宅敷地内の土壌から、都が定める基準値の約３９倍にあたる水銀と、７・３倍の鉛を検出したと発表した。

　社宅地は面積約８９００平方メートルで、計７棟、１５６戸の規模。終戦時まで旧日本軍の陸軍火薬類製造工場があった場所で、その後、所有権が国鉄に移り、１９５６—７３年に社宅が建設された。国鉄の分割・民営化後にＪＲ東日本に継承されたが、今回、老朽化のため同社が立て替えを決定。都条例に基づき、地表面から５０センチまでの土壌について、敷地内の１４か所で調査を進めていた。

　この結果、土壌に含まれる水銀と鉛の量が大幅に基準を超えたほか、水に溶け出す水銀の量（水銀溶出量）も、基準値の約２４倍に達していることが判明。都では緊急に周辺の環境調査を行うことを決め、同社は土が露出している部分に飛散防止シートを張り、汚染された土の取りかえなどを検討するという。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030827-00000213-yom-soci