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2003年08月26日(火) 21時08分

県警「メール110番」好評 聴覚障害者や支援関係者、緊急時に自力通報可能/和歌山毎日新聞

 県警が昨年10月に導入したパソコンや携帯電話の電子メールで110番通報できる「メール110番」が、聴覚障害者らに好評だ。障害者支援関係者も「緊急時に自力で通報できる意義は大きい」と評価。県警はろう学校で講習会を開くなど、一層の普及に努めている。
 メール110番は、事件や事故に遭遇した障害者が発信した通報メールを、県警通信指令室が受信。着信すると受信端末そばの回転灯が光り、ブザーが鳴る。係官は、通報者の現在地や発生場所などを、メールの記載を基に警察署などに無線で指令。通報者にメールで問い合わせすることもある。
 聴覚障害者向けのファクスによる通報制度はあったが、ファクスがない場所では利用できないため、受理件数は年2、3件程度。緊急事態に巻き込まれた聴覚障害者自身が110番通報することは、極めて困難だった。
 昨年10月1日の運用開始から今月1日までの受理件数は46件。だが、半数は障害者以外からの通報で、障害者からの通報でも、緊急性の低いものが多いという。
 それでも、約3年前から県警に導入を働き掛けていた県聴覚障害者協会(和歌山市駿河町)は「何かあった時に自力で通報できるシステムは心強い」と話す。
 同指令室は今年1月、県立和歌山ろう学校の13、14歳の生徒約40人を対象に、通報方法などについての講習会を実施。担当者は「メール世代の若者たちなので、文字の入力も速く、反応は上々だった。今後も、普及に努めたい」としている。
 メール110番(police@110wakayama.jp)は、パソコンのほか、電子メール機能が付いた携帯電話やPHSで通報できる。 【花牟礼紀仁】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000003-mai-l30