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2003年08月26日(火) 21時08分

住基ネット本格稼働 反対住民が知事に抗議声明 阪神間では168人が申請 /阪神毎日新聞

 住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)が本格稼働した25日、県市町振興課によると、県内で住基ネットを利用した他自治体の窓口での住民票取得は154件、住基カードの交付を受けた人は232人(申請者538人)になった。大きなトラブルはなかったが、住基ネットを運用する「地方自治情報センター」にアクセスが集中したため、一部地域で一時アクセスしにくい状態になった。
 井戸敏三知事は同日朝、中央区役所で住基カードの交付を受けた。「情報化社会の中核になるインフラだ。基本的運用で安全が阻害されることはない。100%安全なシステムなどあり得ず、100%を期して努力していくしかない」と述べた上、接続していない自治体については「ある意味でサービスをサボっている」と批判した。
 一方、住基ネットに反対している「新しい神戸をつくる市民の会」(中田作成世話人)など三つの市民団体は同日、井戸知事に抗議声明を送付。「説明責任が果たされないまま、本格稼働を迎えたのは重大な問題」とした上で、問題点として、個人情報の国家による一元管理の危険性、住民の自己情報コントロール権の不備などを挙げた。 【大川泰弘】
◆阪神間では168人申請
 阪神間の7市1町ではこの日、計168人が住基カードを申請した。個人情報保護への不安からか、出足は低調だった。自分が住む自治体以外からも住民票の写しが申請できる広域申請は、他市への申請を含めて約50件だった。
 カード申請は、西宮市64人▽尼崎市33人▽伊丹市22人▽川西市14人▽三田市13人▽宝塚市11人▽芦屋市11人▽猪名川町0人。計168人のうち、60歳以上が半数を占め、顔写真付きカードの申請が90%を超えた。いずれの市町も、カードの交付料は1枚500円で、即日交付はしていない。
 尼崎市は「運転免許証などを持たない高齢者が、顔写真入りの身分証明書として申請しているようだ」としている。
 また、三田市では「虚偽申請されて悪用される前にカードを作りたい」という市民もいた。
 西宮市は「(申請が少ないのは)現時点では、身分証明書の機能しかないことも大きい。図書館の利用などカードにどう付加価値を付けるかが課題になるだろう」としている。
 【大場弘行】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000003-mai-l28