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2003年08月26日(火) 20時20分

住基ネット本格稼働 16市町村で不備−−カード、一時発行できず /静岡毎日新聞

 住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)が25日、本格稼働を始めた。県内でも「利便性」を求めて住基カードの交付申請をする人がいる一方、「プライバシー侵害」として稼働中止を求める市民団体もある。浜北市や三島市など少なくとも16市町村でシステムの設定不備のため一時カードの発行ができなくなるトラブルも起こり、不安を抱えながらのスタートとなった。
 2次稼働で全国の市町村の端末がネットワークで結ばれ、氏名・住所・生年月日などの個人情報を全国の自治体が共有することが可能になった。住基カードにはICチップが内蔵され、全国どこででも住民票を受け取れるほか、転居時の手続きも容易になる。
 また、各市町村ごとに条例によりサービス内容が増すことも予想される。県内では、掛川市が公共施設の空き状況照会や図書の貸し出しを25日から始めたほか、身体検査の結果照会も予定している。
 一方で、セキュリティーの問題から個人情報の漏えいにつながるとの懸念の声も多い。「ストップ住基ネット・静岡県連絡会」の松谷清代表らは「住基ネットは強制であり、自己情報のコントロール権がないのが一番の問題」として、個人の判断で離脱できるよう求めたのに対し、県は「すべての国民の利便性を上げることが目的」として離脱は認めない立場だ。
 2次稼働への批判について、石川嘉延知事は25日、「セキュリティー問題は運用する自治体の問題であり、住基ネットを批判するのは『冤罪(えんざい)』ではないか」と反論した。【北川仁士、鈴木梢】
 ◇23人にカード交付−−静岡総合事務所
 静岡市の静岡総合事務所では、午前8時半に受付が始まり、1週間前からの事前申請13人を含めて39人の申請があり、23人が交付を受けた。同市戸籍住民課は作業が順調に進むよう先週末にリハーサルをして臨んだ。交付を受けた市民は高齢者や主婦が多く、同市内の主婦(70)は「自動車免許証を持っていないのでちょうどいい身分証明書になると思います」と話した。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000003-mai-l22