2003年08月26日(火) 19時48分

住基ネット本格稼働　県内各地の市町村窓口で目立ったトラブルなし　／石川（毎日新聞）

　住民基本台帳ネットワーク（住基ネット）の本格稼働が２５日に始まったが、県によると、市町村の窓口では目立ったトラブルもなかった。
　金沢市の窓口でも、市民が住民基本台帳カードの即日交付を受けた。同市内の税理士の男性（７６）は「プライバシーを心配する声もあるが、行政側が使い方を考えてくれればいい」と話した。一方、同市内在住の自営業の男性（３８）は「カードのデメリットを知ろうと思った」と打ち明けた。
　小松市では市職員もカードの即日交付を申請し、市長ら三役も今後「率先申請」する予定という。加賀市や松任市でも即日交付が行われた。
　県内で唯一、カードに住民票や印鑑証明の自動交付といった独自サービスのある志雄町では、この日、町民１０人がカードを申し込んだ。担当職員はカード用顔写真の撮影サービスもする力の入れようだった。　【曽根田和久、平本泰章、中藤時昭】
　◇「総背番号」への布石
　◆中垣たか子・「住基ネット・希望選択制を求める金沢市民の会」世話人の話　国民総背番号制への基盤作りという疑念をぬぐい去れない。市民のプライバシーが守られるよう県、市、議会などに働きかけたい。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000004-mai-l17