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2003年08月26日(火) 00時00分

ディズニー直営ホテル3軒目開業で“激戦”勃発客室単価3万円前後、集客“大戦争”へZAKZAK


不況下のなか、TDL周辺ホテルだけは活況にわく ディズニー周辺ホテルで大戦争が勃発?! お盆休みで、行楽地が盛り上がるなか、通年で盛況が続く東京ディズニーリゾート(TDR)の周辺では、TDRを経営するオリエンタルランドの直営ホテルなどが続々とオープンする。ミッキーが放つ集客パワーは絶大で、世の不況を尻目に、ここだけは元気一杯というわけか。戦線が拡大する一方のホテル戦争の舞台ウラは−。

 【増殖するTDR】

 『ディズニーアンバサダーホテル』『東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ』の直営ホテルを持つオリエンタルランド(OL)は平成17年春、新浦安に約700室の直営ホテルを開業する。

 同社広報部によると、ミラコスタなどが「ランドやシーと同じ気持ちのまま楽しめるタイプ」なのに対し、新ホテルは「泊まりに特化させた」という。新ホテルは「無料シャトルバスで15〜20分でつなぐ」と、やや不便だが、ミラコスタなどで4万〜4万5000円程度の客室単価が3万円前後になる見通し。

 「安くなった分、2泊して両パークを楽しむといったお客さまの選択肢も増える」。夏休みはもちろん、年末年始の予約も埋まる現状に「これまでまかないきれなかった」客の確保を狙う。

 【公認ホテルは増室で対抗】

 TDR入場を保証するオフィシャルホテルは、OLの新規ホテルをどうみるのか。

 『ヒルトン東京ベイ』は11月をメドに42室を拡張。「部屋の種類を増やして」という宿泊者のニーズに応じ、「予約取りこぼしに対応できる」と、家族用や4人程度の部屋を増やす。

 OLの新ホテル建設にも「リゾート内の位置関係など、お客さまの方がよく調べ、目的別に吟味されているので影響はない」と楽観的だ。

 12月に約200室の新館をオープンする『サンルートプラザ東京』は「OLの新ホテルの影響がないとは言い切れない」とするが、「特に夏冬の高い稼働率は今後も十分に見込める」と手応えを感じている。

 【防戦のグッドネイバー】

 対照的に複雑な表情を見せるのが、シャトルバスでTDRと結ぶ都内や千葉県に計18施設あるTDR提携の「グッドネイバー」(GN)加盟ホテルだ。

 TDRまでバスで55分の『京成ホテルミラマーレ』(千葉市)は「新ホテルは大きな影響がないとは言い切れず、安閑としていられない。TDRの集客力が広がれば、パイは増えるということなので、営業力を高めることが必要」と話す。

 また、あるGNは「TDRとケンカするわけではないが、(新ホテルは)何ともいえない…」と悲壮感を漂わせる。

 もっとも、TDRの新ホテルと同じ新浦安にある『浦安ブライトンホテル』は「確かに脅威だ。ただ、舞浜エリアがリゾートとして確立し、新浦安やGNが2番手、3番手となっていた中、新ホテルの相乗効果で、新浦安までが大きなリゾート地として認識されれば、複数日滞在型の活用などウチとしてもチャンス」と積極的だ。

 【JRはウハウハ】

 TDR最寄りの舞浜駅高架下を利用した「ホテルドリームゲート舞浜」を12月にオープンするのはJR東日本。

 全部屋洋室のファミリー型80室だが、「80室では少ないという声もある」ほど、オープン当初からかなりの稼働率を見込む。「オフィシャルでもGNでもないが、協力し合えるところはしていきたい」と、TDRの集客力に余裕をみせる。

 都心では平成19年まで新規ホテル約4000室の開業などで飽和状態が懸念される「2007年問題」も取りざたされるが、ことTDR周辺だけは、そんな問題などまったく無縁のようだ。

ZAKZAK 2003/08/26

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_08/1t2003082619.html