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2003年08月26日(火) 00時00分

住基ネット本格稼働住基カードの問い合わせに訪れた男性=奈良市二条大路南1丁目の奈良市役所で朝日新聞・

県内でも期待と不安

 住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が本格稼働した25日、県内の各市町村でも、集積回路(IC)を内蔵した住基カードの申請、交付が始まった。窓口となった担当課には朝から、カードを申請する住民が訪れた。「必ず交付を受けなければいけないのか」「個人情報が漏れる恐れはないか」といった問い合わせもあった。


奈良市では22人が申請

  奈良市役所の市民課に設けられた窓口では、午前8時40分に夫婦が一番乗りで訪れた。「身分証明書として便利」と家族3人分の住基カードを申請する予定だった。だが、職員から「申請か交付のいずれかは本人が窓口に来てもらわないと」と説明を受けると、「息子は平日に仕事が休めないから」とこの日は申請をあきらめた。「初日に家族そろって申請できれば記念になったのに」とがっかりしていた。

  同市朝日町2丁目の無職男性(75)は「カードは作らなきゃいけないのか」「費用はいくらか」と窓口に問い合わせに来た。「カードの必要性は感じていない、個人情報が漏れるという報道もあるので、反対だ」と話していた。

  奈良市は、カードを発行する機械が1台しかないため「待ち時間が長くなる」と、即日交付はしなかった。申請から交付までに10日ほどかかる。交付書類が市から郵送され、1カ月以内に受け取りに来ない場合は無効。この日は22人が住基カードを申請した。

  大和郡山市は、住基カードを即日交付した。10日前から交付の予約を受け付けており、5人が予約していた。担当者は「行列ができることなく、スムーズに交付できた」と話し、計17人が住基カードを手にした。橿原市でも17人から申請があり、即日交付された。

  県市町村課によると、県内では大きなトラブルも、住基カードに反対する活動も特になかったという。同課は「個人情報保護を第一に、機械的にも人為的にも誤りの無いよう、各自治体に継続して呼びかけていきたい」と話していた。

(8/26)

http://mytown.asahi.com/nara/news01.asp?kiji=2843