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2003年08月26日(火) 00時00分

住基ネット、多摩地区も25日から本格稼働朝日新聞・

 住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の本格運用となる2次稼働が始まった日、都内の自治体は朝から対応に追われた。昨年8月の1次稼働から参加している自治体はもとより、不参加を貫く国立市、離脱から参加に転じた中野区、国分寺市など、窓口の1日を追った。

 ●小金井市

 小金井市は混雑を予想して、18日から22日まで事前に交付申請を受け付けたところ、計117人が申請した。25日の申請は、即日交付10件を含む11件だった。

 同市の無職男性(74)は、今まで身分証明に使っていたパスポートの期限が切れ、身分証明に使おうと写真付きカードを申請。「個人情報の管理は絶対条件として、公がきちっとやればいい。その先のトラブルまで心配したら何もできない」と話した。

 同市の郵便局職員、中野博さん(33)は、顔写真のないカードの即日交付を受けた。「このカードがあれば、どこからでも書類を書かずに住民票が取れるんですよね。えっ、違うんですか」。一部市町村にある自動交付機と違い、書類の記入は必要だとの説明に、「すごいメリットがあると思っていたのですが……」と話していた。

 ●目黒区

 区の情報公開・個人情報保護審査会から「区民の個別の接続中止請求を認めるべきだ」という答申を受けながら、逆の判断をした目黒区。区内5カ所で91件のカードの申請があり、パスポートや免許証を示した49人に即日交付された。残る人は後日届く照会書を手に再度、受け取りに行く。

 カードを交付されたカメラマンの村山厚志さん(40)は「住所と生年月日程度の情報なら流出しても大した被害はない。クレジットカードの情報流出の方が怖いよ」と話した。水野弘文さん(72)は「とりあえず取っておけば便利だろうと思って申請した」。

 ●国分寺市

 1次稼働に参加し、議会の反発などから今回の2次稼働への参加を見合わせている国分寺市。市によると、市民の1人が勘違いし、住基カードの交付申請のため窓口を訪れた。市の担当者は「特に混乱はない。他の市町村はどうあれ、国分寺は国分寺として淡々とやるだけ」と話した。

 ●杉並区

 横浜市と同様、「選択制」によるネット参加を表明した杉並区。国や都との協議が進まないままこの日を迎えた。都のコンピューターと接続していないため、住基カードの交付や、住民票の写しの広域交付、転入転出届の一部簡略化などのサービスができない。

 転出届を出した男性会社員(33)は「2次稼働の日とは考えもせずに来ました。手続きすることはめったにないので、参加していなくても困ることはないと思う」。(8/26)

http://mytown.asahi.com/tama/news02.asp?kiji=2714