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2003年08月26日(火) 00時00分

住基ネット2次稼働自動交付機で住民票の写しを取る市民朝日新聞・

 住民基本台帳ネットワークが25日、2次稼働し、県内では前橋、太田両市が、希望に応じて交付する住基カードで住民票の写しや印鑑登録証明書などが取れる、独自のサービスを始めた。便利な面があるものの、市民団体などから情報漏洩(ろうえい)を心配する声もあがっている。

 午前9時、前橋市役所1階の自動交付機で同市高花台2丁目、老人施設非常勤職員小倉寿さん(69)が最初の住民票の写しを取った。「目が悪くても、細かい書類を書かずにカードで住民票が取れる」と満足そう。

 24日までに、56人がカード交付を予約した。徳江正一市民課長は「市民ニーズを調査し、独自サービスを増やすことも検討したい」と話した。

 太田市はカード発行を1日15人と限定。25日は12人が訪れ、4人がカードを即日交付された。カードを受け取った市内のタクシー運転手飯野和夫さん(58)は「どういうものか体験したくて」。

 市民課によると、25日までに予約した37人の多くが高齢者。「運転免許証代わりの身分証明書に使うのでは」とみる。

 全国から接続が集中して中央のサーバーが一時使えなくなり、同市でも埼玉県鴻巣市の住民票の写しが発行できないトラブルが1件あった。

 小寺弘之知事は25日、2次稼働について「行政をスピーディーに正確に処理するためコンピューターを使い、合理化することが必要」と推進を基本的に支持した。安全性については「便利なものだけに、間違った方向に使われない運営を」と語った。

 県地方課は「不正アクセスはありえない」とする一方で、万一、危機が想定された場合は、国との接続を遮断することもあり得るとしている。

 市民オンブズマン群馬の鈴木庸事務局長は、カードに膨大な個人情報が記録できるため、「将来的に国は納税者番号や病歴などの情報も管理、統制しようとするのでは」と懸念を語った。

(8/26)

http://mytown.asahi.com/gunma/news01.asp?kiji=3021