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2003年08月25日(月) 23時24分

<血液感染>輸血でB型肝炎の疑い 日赤の追跡調査で初確認毎日新聞

 日本赤十字社が肝炎ウイルスなどが混入した可能性のある輸血用血液の追跡調査を行っていなかった問題で、厚生労働省は25日、同社が6月から始めた追跡調査の結果、輸血が原因でB型肝炎ウイルス(HBV)の感染が疑われる患者が初めて報告されたと発表した。今年2月の外科手術で輸血を受けた80代男性で、肝機能障害が認められ、現在治療中という。

 この輸血に使われた血液は昨年7月に献血された血液をもとに製造されていたが、同じ献血者が今年7月に再び献血しようとした際、検査でHBV陽性となった。このため、日赤は昨年献血された血液の使用状況などを追跡調査。納入先の1医療機関がこの血液を輸血した男性患者の血液を検査したところ、手術前はHBV陰性だったのが、陽性に転じていた。

 日赤はこれまで、献血時検査でHBVやHCV(C型肝炎ウイルス)陽性となっても、十分な追跡調査を行っておらず、6月に厚労省から調査を徹底するよう指導を受けていた。

 現在の献血時検査では、感染直後で血液中のウイルス量が微量のため、検査をすり抜けてしまう一定の期間(ウインドーピリオド)がある。追跡調査を行うことにより、ウイルスが混入した可能性がある血液を回収したり、輸血された患者の感染を早期に発見し、治療につなげる可能性が高まる。【須山勉】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000109-mai-soci