2003年08月25日(月) 16時47分

＜住基ネット＞地方自治情報センターへの接続混乱（毎日新聞）

　住基ネットを運用する総務省の外郭団体「地方自治情報センター」の個人情報データベース（ＤＢ）に、全国の各自治体からアクセスしにくい状態が続き、役所の窓口では住民票の写しが交付できないなど一時混乱した。

　住民票の写しを居住する都道府県と異なる自治体で取得する場合などに、自治体の職員は国民全員分が登録してあるセンターのＤＢにアクセスして本人の確認をする。午前９時の業務開始とともに全国の市区町村からアクセスが集中したため、ＤＢが利用できない状態が起きた。

　東京都小金井市では、東大和市の男性が住民票の写しの交付を申請し、午前９時に職員が端末で検索手続きをしたが、「現在利用することができません」などの表示が出た。約１時間後に検索でき、交付された。

　都には６市区から「ＤＢが利用できない」との報告があった。大阪府にも、高槻市など６市から「センターに接続できない」と報告が入った。福島市、横浜市青葉区、埼玉県川口市、兵庫県明石市、高知市などでも同様にアクセスできない状態になった。

　総務省によると、午前１１時過ぎにアクセスしにくい状態は解消されたが、この影響で住基カードの交付に時間がかかる自治体もあった。同省市町村課は「今夕に開かれる住基ネット緊急対策本部に報告したい。今のところこれ以外のトラブル報告はない」と話した。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030825-00001029-mai-soci