2003年08月25日(月) 02時33分

ヤミ金融の被害防げ　県緊急連絡会議　熊本市で無料相談会（西日本新聞）

　【熊本】　法外に高い利子を取り立てる「ヤミ金融」や、借りてもいないのに借用書を送りつける「カラ貸し」についての無料相談会が二十四日、熊本市水道町の県消費生活センターであった＝写真。相談会には弁護士や司法書士ら約四十人が参加し、早朝から訪れた相談者の質問に答えていた。

　相談会は、県や弁護士会などで今月十一日に発足した「熊本県ヤミ金融緊急連絡会議」の活動の一環。相談会や講演を通じ、ヤミ金融の被害防止に努める。

　この日の相談受け付けは午前九時からだったが、七時半から並ぶ人もいて、問題の深刻さをうかがわせた。

　相談例としては「保証人になっていないのに、親類の借金の取り立ての電話が自宅や職場にひんぱんにかかり困っている」（熊本市の四十代男性）や、「サラ金数件で法外な利息を請求される。正当な金利を知りたい」（熊本市の四十代女性）など、一日で六十五件寄せられた。

　参加した松崎尚人弁護士は「一人で悩まず、まずは相談してほしい」と話した。

　次回の無料相談会は九月二十七日午前九時から午後四時まで、同会場で開催。相談は電話でも受け付ける。電話＝０９６（３５１）１２０１。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030825-00000007-nnp-l43