2003年08月25日(月) 00時21分

＜住基ネット＞市民団体が監視社会の危険性訴えるチラシ配り（毎日新聞）

　住民基本台帳ネットワークシステム（住基ネット）の本格稼働を翌日に控え、市民団体「住基ネット差し止め裁判を進める会・九州」が２４日、福岡市中央区天神の街頭でチラシを配り、「住基カードはハイテク型の監視社会に導くもの」などと“危険性”を訴えた。

　住基ネットが本格稼働すると、全国どこででも住民票の写しが取れるようになる。市町村が発行する住基カードは、利用条例を制定すれば病院の診察券や公共交通機関の利用カードなどに利用できるが、一方で「さまざまな個人情報を国が一元的に管理できることになる」と危険性を指摘する声もある。

　街頭活動には１０人が参加。「住基ネットに不信と不安の声が次々と上がっている」などと呼びかけた。

　同会は今年１月と８月、住基ネットはプライバシー権の侵害など憲法違反に当たるなどとして、福岡地裁に住基ネットの運用差し止めなどを求めて提訴している。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030825-00000100-mai-soci