2003年08月22日(金) 00時00分

新種ウイルスで緊急情報 「ソービッグ」の亜種　　　 経産省などが注意喚起　　　 （東京新聞）

　経済産業省と外郭団体の情報処理振興事業協会（ＩＰＡ）は２２日、新種コンピューターウイルス「ブラスター」やその亜種「ＭＳブラストＤ」が世界で猛威を振るったのに続き、電子メールを介して広がるウイルス「Ｓｏｂｉｇ（ソービッグ）Ｆ」の感染が拡大している、として緊急対策情報を発表した。

　経産省とＩＰＡへの届け出・相談件数は同日までに１００件を超えた。同省は「不審なメールの添付ファイルを開かないほか、ウイルス対策ソフトの定義ファイルを最新版に」と注意喚起している。

　ソービッグＦは今年１月に見つかったウイルスの亜種で、感染するとパソコンに保存された全アドレスに自身の複製を勝手に送りつける。ソービッグＦは自分の複製を短期間に何度も繰り返し送るため感染力が強く、欧州や米国で被害が拡大。ウイルス対策会社大手のトレンドマイクロによると、同社への届け出は国内で５０件、世界ではパソコン２万６０００台以上の被害が報告されている。同シマンテックは、５段階の危険度レベルを、上から２番目の４に引き上げ、警戒を強めている。

　メールの件名は「Ｔｈａｎｋ　ｙｏｕ！」「Ｒｅ：Ｄｅｔａｉｌｓ」など複数ある。添付ファイルを開かなければ基本的に感染はしない。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030822/fls_____detail__080.shtml