2003年08月22日(金) 17時53分

看護師に禁固１０月求刑　京大のエタノール混入死（共同通信）

　京都大病院（京都市左京区）で２０００年２月、人工呼吸器に誤って消毒用エタノールを注入し、入院していた藤井沙織さん＝当時（１７）＝を死亡させたとして業務上過失致死罪に問われた看護師高山詩穂被告（２７）の論告求刑公判が２２日、京都地裁（古川博裁判長）で開かれた。
　検察側は「看護師としての基本的注意義務を怠った被告の過失は重大」として禁固１０月を求刑した。弁護側の最終弁論は９月２２日の予定。
　論告などによると、高山被告は同年２月２８日午後６時ごろ、ラベルの確認を怠ったため藤井さんの人工呼吸器の加湿器に蒸留水と間違えてエタノールを注入。約５３時間にわたり藤井さんに吸引させ、急性エタノール中毒で死亡させた。
　京都府警は翌年、高山被告と同僚の看護師、藤井さんの担当医ら計７人を業務上過失致死容疑などで書類送検したが、高山被告を除く６人は起訴猶予や不起訴処分になった。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000139-kyodo-soci