ネット閲覧ソフト『緊急』レベルの欠陥またもＭＳに“スキ” （東京新聞）

2003年08月22日(金) 00時00分

　マイクロソフトは二十一日、同社のパソコン向けインターネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラ６」「同５・５」などに新たに三つの欠陥が見つかった、と発表した。うち一つは深刻度が四段階のうち最高レベルの「緊急」。

　同社はウェブサイトを通じて修正プログラムの配布を始め「この問題が悪用される可能性は高く、すぐに対策を」と呼び掛けている。

　同社によると、今回の欠陥のうち、緊急な対応を要する欠陥が悪用された場合、危険なプログラムを忍ばせたサイトを閲覧すると攻撃を受け、閲覧ソフトなどが異常終了させられるほか、パソコン内の電子メールや写真といったファイルが読み取られたり、削除されたりする恐れがある。

　他の二つの欠陥の深刻度は上から二番目の「重要」。いずれもパソコン上で不正なプログラムが勝手に実行されるのを許す可能性があるという。

　同社は七月十七日にパソコン向け基本ソフト（ＯＳ）「ウィンドウズＸＰ」などの欠陥を公表したが、その欠陥を突いた新種のコンピューターウイルス「ブラスター」は八月に入って世界で猛威を振るっており、ウイルス感染を防ぐには修正プログラムの早急な適用が重要だ。

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