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自民党の中山成彬衆院議員（宮崎１区）が、総合商社「ニチメン」の巨額手形詐欺事件の被告が会長だった電子機器メーカー「帝菱産業」（大阪市）に、私設秘書の給与を肩代わりしてもらっていたことが２２日、わかった。肩代わりは１年３カ月にわたり、計３００万円に上るという。
中山議員は朝日新聞の取材に「支援者から給与の面倒を見ると申し出があったので、ありがたくお受けした。その支援者が出してくれたと思っていた。どんな処理をされているのか気に留めていなかった」としたうえで、「政治資金収支報告書に記載されていないとしたら正式に記載する必要がある」と話した。
中山議員や帝菱産業などによると、東京の議員会館に勤めていた私設秘書を帝菱の従業員として扱い、９６年１２月から９８年２月まで社会保険料などを含む月額２０万円の給与を帝菱が支払っていた。
後藤被告は昨年１月、ニチメンに架空取引を持ち込み、手形を詐取したとして大阪府警に逮捕され、現在、公判中。帝菱産業はその後、社名を変更している。中山議員は帝菱産業と元会長の後藤丹後之介被告については「全く知らない」と語った。
中山議員は旧大蔵省出身。現在４期目。給与の肩代わりを受けていた時期は党商工部会長を務めていた。
(08/22 11:46)