2003年08月22日(金) 09時10分

ネット電話も電話会社規制の対象？（ZDNet）

　電話会社を対象とした規制をVoIP提供企業にも適用するという米ミネソタ州の決定に対し、VoIP提供企業のVonageが争う構えを見せている。

　ミネソタ州の公益事業委員会（PUC）は2週間前、Vonageが電話会社規制の対象になるとの決定を全会一致で下し、同社に対して適切な事業免許の取得を命じるとともに、911番の緊急通話サービスに対応するための料金を直ちに州の行政局に支払うよう求めた。

　Vonageの弁護士を務めるビル・ウィルヘルム氏は8月21日、同社の通話はインターネットを介したものであり、従来型の電話回線は経由していないと指摘、「ミネソタ州PUCの認識は誤りだと考える」と語っている。

　Vonageは公称4万の加入者を擁しており、連邦もしくは州の裁判所にミネソタ州PUCを提訴することも含め、あらゆる選択肢を検討中だとウィルヘルム氏は話す。

　Vonageによれば、米国でVoIPを規制しようとしているのはミネソタ州が初めて。同州PUCの決定は、広範な影響を及ぼす可能性がある。今回の対象はVonageのみだが、これは米50州すべての当局がほかのVoIPに関して利用できる前例を定めたことになる。例えばミシガン州の当局も、同様の動きを検討する方針を表明している。（ZDNet）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000011-zdn-sci