2003年08月21日(木) 21時12分

健康食品で副作用　「糖滋源」服用、歩行困難に　使用中止を呼びかけ−−県　／奈良（毎日新聞）

　県薬務課は２０日、通信販売で購入した健康食品「糖滋源」を服用した県内の６０歳代の女性に、歩行困難やぼうこう出血などの症状が出たと発表した。県は購入した人たちに使用中止や医師の診察を受けるよう呼びかけている。
　県によると、糖滋源は錠剤で、糖尿病治療に用いられる医薬品成分・グリベンクラミドが含まれる。グリベンクラミドを含む健康食品は薬事法上、医薬品に該当。糖滋源は無許可・未承認の医薬品。グリベンクラミドには意識障害、肝機能障害、頭痛、集中力低下などの副作用がある。
　女性は４月中旬から７月中旬にかけて服用。ふらつき、一時的な歩行困難などの症状が出始め、６月中旬に医療機関で診察を受けた。グリベンクラミドを含む健康食品をめぐる健康被害は石川県、静岡県などでも報告されている。
　相談窓口は県薬務課（０７４２・２２・１１０１、内線３１７９）。　【山田英之】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030821-00000004-mai-l29