2003年08月21日(木) 14時19分

解決金３０万円支払いで和解　ドコモの顧客情報閲覧で（共同通信）

　ＮＴＴドコモ関西の子会社「ＮＴＴドコモサービス関西」（大阪市）の社員に顧客情報システムで銀行口座など個人情報を不正に閲覧されたとして、滋賀県の男性が両社と社員に計１１０万円の損害賠償を求めた訴訟は２１日までに、社員が男性に解決金３０万円を支払うことなどを条件に大阪地裁で和解した。
　和解条項では、解決金のほか、ドコモサービス関西が不正閲覧を認めたうえで、顧客情報の管理や社員教育を徹底、再発防止を図るとした。
　訴状などによると、ドコモサービス関西は利用料金の請求を担当。社員は２００１年９月ごろ、男性から借金していた部下の女性に相談され、社内の顧客情報システムで男性の銀行口座などの個人情報を閲覧。社員が女性に印字された個人情報を見せたことを知った男性は「個人情報が私的に閲覧され、甚大な不安感を抱かされた」として昨年７月提訴した。
　ドコモサービス関西は「当事者間で解決したことなのでコメントは差し控える」としている。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030821-00000089-kyodo-soci