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2003年08月21日(木) 09時17分

MS、IMソフトのアップグレードを強要ZDNet

 Microsoftが自社のインスタントメッセージング(IM)ソフトのユーザーに対し、バージョンアップを呼び掛けている。また、同社はTrillianなどサードパーティーのIM製品を締め出そうとしている。

 Microsoftは8月20日、「MSN Messenger」とWindows XPベースの「Windows Messenger」は10月15日以降、新版へのアップグレードが必要になり、そうしない場合はサービスから締め出されると発表した。MSN Messengerはバージョン5.0以降、Windows Messengerは4.7.2009以降、Mac OS X版MSN Messengerは3.5以降へのバージョンアップがそれぞれ必要になる。MSN Messengerの最新版はバージョン6。

 Microsoft広報のショーン・サンドウォール氏は「(旧バージョンに)影響を与える可能性があるセキュリティ問題が原因で、当社はアップグレードを強いる必要に迫られている」と説明。しかしこのセキュリティ問題について詳細な説明は避け、これを公開すれば「顧客を無用な危険にさらすことになる」としている。

 一方、10月15日をもって、TrillianによるMSN Messengerのサポートも期限切れとなる。Trillianは複数のIMクライアントを共通のインタフェースに統合したソフト。このソフトでIMサービス同士が直接相互通信することはできないが、各種サービスの友達リストを一つのウィンドウに表示することができる。

 サンドウォール氏は、Microsoftはサードパーティーとの契約締結に向けた交渉には応じる方針だとしながらも、Trillianユーザーが10月15日以降もMSN上の相手にアクセスできるかどうかの確証は与えなかった。

 今回のMicrosoftの方針転換に先立ち、米連邦通信委員会(FTC)はAmerica Online(AOL)に課していた高速IMサービス提供に関する規制を撤廃している。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030821-00000016-zdn-sci