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2003年08月20日(水) 21時54分

国内co.jpドメイン調査 2002年から2003年への推移状況(2)Scan

>> ホスティング事業者のサーバが約1700件ORDBに登録

2003年 事業者別 ORDB登録サーバランキング
1位  OCN         508
2位  C&W IDC       439
3位  DION         348
4位  PROX-COMMUNICATOR  287
5位  PSINet(現C&W IDC)  153
(数字はドメイン数)

 ORDB(ORDB.org http://www.ordb.org/ )とはメールの不正中継ホストを登録したデータベースである。ここに登録されているホストは、いわゆるSPAMメールの中継地点となる可能性がある、もしくは、すでに利用されているホストである。

 これらのランキング上位5社はいわゆる大手のホスティング事業者も含まれている。また、OCN・C&W IDC・DIONは事業者別ドメイン数ランキングでも上位5社に入っていることから、管理サーバ全体になんらかの問題が存在している可能性は否定できない。もちろん、それぞれのサービスのWebサイトでは「安全性」をサービスの特徴のひとつとしてあげているが、その信頼性は疑わざるを得ない。

 以上のことから2002年から2003年にかけてサーバの種類そのものには大きな変動はなかったことが判明した。ただし、サーバのメンテナンスに関しては、適切に実施されているところと、実施されていないところが大きく分かれた結果となっている。とりわけ、SMTPサーバのメンテナンスにいたっては対応が遅いのが顕著に表れている。残念だが全体的に国内における脆弱性の対処はサーバの種類に関係なく不完全な状態なのである。


▼懸念される国内レンタルサーバセキュリティの問題

 以上のことから国内のサーバには数多くの問題が存在しており、レンタルサーバも例外ではないことが判明した。

>> ファイアウォールだけでは安全性は保証できない

 サーバのバージョンが古くてもファイアウォールとIDSの組み合わせにより、不正行為にある程度は対処することはできるかもしれないが、サーバの運用管理がずさんであれば、それらの機器の運用についても疑わしいと言えるだろう。過去のCodeRedやNimdaのような大きな事件が発生しなければ対処されない、まして、大きな事件が発生した後でも対処されていないという現実がある。


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