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2003年08月20日(水) 22時11分

外れ続く天気予報、気象庁に苦情殺到 「謝るしかない」朝日新聞

 「週明けから夏らしい天気」のはずが雨や曇り続き……。関東地方を中心に予報が外れたことで、気象庁に苦情が殺到している。今夏は、北日本や東日本は「平年並みの暑さ」とした長期予報だったが低温続き。追い打ちをかけるように、関心の高い夏休み時期の週間予報も外れて、予報官は「謝るしかない」と恐縮している。

 大雨が降った先週の予報では、16日午後には雨があがって17日は晴れ間が広がり、今週は夏らしい天気が戻ってくる見込みだった。しかし、雨をもたらした前線が居座り、雨や曇りが続き、天気回復の予報は一日延ばしに変更が続いた。20日も前線の影響が残り、関東以北で曇りや雨のところが多かった。

 このため、同庁天気相談所への電話は、通常の1日100件程度が150件ほどに急増した。苦情だけで30件以上で、ほかの時期に外れたときの2倍。「なぜ雨と予報しない。期待を持たせるな」「次の週末は本当に晴れるのか」などの声が寄せられているという。

 同庁によると、予報が外れたのは、オホーツク海高気圧が予想より強く、前線が北上しなかったことなどが原因。上空5千メートルでは高気圧に覆われるが、地上付近では前線が居座り「常識とは違う状態」になったという。

 気象庁の予報精度は、翌日の降水の有無について1950年代には70%程度の的中率だったが、観測網の発達やスーパーコンピューターを使った予報技術の進歩で80%を超えるまでに向上、5日後でも70%近い的中率だ。

 しかし、今回はコンピューターが解析し切れない局所的な風向きも影響して予報と違う天気になってしまったという。欧州の猛暑の一因になった偏西風の蛇行による影響も含め、さらに予報がはずれた原因の解析を進める。

 20日発表の予報は、東京では、21日から4日間は晴れマークがついている。短い夏で海や山を楽しむ機会が減っているだけに「次の週末は外せない」と予報官は威信をかけている。

(08/20 22:10)

http://www.asahi.com/national/update/0820/024.html