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2003年08月20日(水) 02時34分

<新ウイルス>国内被害116件 郵政公社、県庁など感染毎日新聞

 総務省は19日夜、「ナチ」「MSブラストD」などと呼ばれる新たなコンピューターウイルスが日本国内で広がっていると警告を出した。大手ウイルス対策ソフト会社3社への報告だけでも被害は同日夕までに116件にのぼる。郵政公社、山口県庁などのコンピューターも感染した。企業などのコンピューターネットワーク内で急速に増殖して通信量を増やし、通信速度を遅くして、最悪の場合、ネットワークのダウンにつながる可能性がある。

 感染するのは、マイクロソフト社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」か「同2000」を搭載したパソコン。

 対策ソフト会社の一つ「日本ネットワークアソシエイツ」(本社・東京都渋谷区)への報告では19日午後4時現在、同社の顧客企業約2800社のうち18社が感染、82社がウイルスを検知して駆除した。トレンドマイクロ社(同区)への感染報告は18日深夜から19日午後7時までに企業と個人を合わせて81件。シマンテック社(同区)には19日午後6時半までに同17件あった。

 日本郵政公社によると、社内事務用のパソコンが感染し、本支社6000台の端末をLAN(企業内情報通信網)から切り離し、駆除対策している。郵貯、保険オンライン利用者などの顧客や、外部への影響はないが、全面復旧には2〜3日かかる見込み。LANには外部からの不正アクセスの侵入を食い止めるファイアーウオールが設けられており、感染したパソコンをLANに接続したか、端末が持ち出されて感染し、広がった可能性が高いと見ている。

 一方、山口県によると庁内LANに接続するパソコン15台が感染。6500台のうち3700台をLANから遮断した。また、同県宇部市役所でも99台が感染していたことが判明、560台をLANから遮断して感染拡大を防いでいる。大阪府庁の庁内ネットワークも感染した可能性が高いことがわかった。【まとめ・高木昭午】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030820-00000101-mai-soci