悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年08月19日(火) 15時20分

<住基ネット>ウイルス対策「放置」 修正ソフト検証中毎日新聞

 コンピューターウイルス「ブラスター」の感染拡大にもかかわらず、ウイルス対策ソフトの最新情報が更新されないまま、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の運用が続いていたことが19日分かった。OS(基本ソフト)の弱点を修正するプログラムも適用されていない。総務省は対策ソフトを21日から適用するとしているが、ウイルス発見から10日近く経過することになり、「お役所仕事」への批判が高まっている。

 同省によると、ウイルス対策ソフトの情報更新は15日から20日までかかり、21日から一斉に利用が開始される。

 また、ウイルスの攻撃対象となるOSの弱点は、7月17日にマイクロソフトが対策を公表したが、住基ネットを管理・運営する「地方自治情報センター」は、1カ月以上たった現在も、修正ソフトが住基ネットで正常に動くかどうか検証中だ。このため、地方自治体は修正ソフトを適用できないまま。お盆休み明けの18日も感染拡大が懸念されたが、住基ネット対策は行われなかった。

 総務省市町村課の井上源三課長は「基本的には、ファイアーウォールがあるので、住基ネットを経由して他の自治体にウイルス感染する可能性はない」としているが、企業などは感染防止のため、ファイアーウォール対策に加え、ウイルス対策ソフトの情報更新や修正ソフトの適用を実施している。【太田阿利佐】

 ▽自治体のネットワークに詳しい森井昌克・徳島大学教授(情報セキュリティー)の話 ブラスターの場合、ファイアーウォールの設定が正しければ感染は回避できる。しかし対策ソフトの情報更新は通常なら1日で可能であり、1カ月以上も弱点の修正をしていないことも問題だ。ネットワーク管理者に必要な「迅速な対応」が取れる体制かどうか疑問であり、お役所仕事と評されても仕方がない。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030819-00001067-mai-soci