2003年08月18日(月) 21時18分

「誤診で死亡」と賠償請求　遺族が新潟県などに（共同通信）

　新潟県内の女性＝当時（６５）＝が死亡したのは、新潟県立坂町病院（同県荒川町）と、個人病院が適切な治療を怠ったためだとして、同県内の遺族が１８日までに、県などに対し、慰謝料など約２９８０万円の損害賠償を求める訴えを新潟地裁に起こした。
　訴えによると、女性は２００２年１０月２日夕、上腹部痛や吐き気を訴え、近所の個人病院で受診。翌日に坂町病院に行くように指示され帰宅した。帰宅後に容体が悪化し救急車で坂町病院に運ばれ、急性心不全と診断。治療ができる別の県立病院に搬送する準備中の３日未明に死亡した。
　原告側は、女性は１９９８年から個人病院や坂町病院に通院していたが、症状などから明らかに心筋梗塞（こうそく）であるにもかかわらず、両病院が必要な検査や治療を怠ったため死亡したとしている。
　新潟県は「訴状の内容について検討中なので、コメントできない」としている。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030818-00000215-kyodo-soci