悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年08月18日(月) 00時00分

“阪神優勝”決裂…球団の“脅し”に不信感V信じて商標登録した田沢憲二さんが怒りの激白ZAKZAK


「阪神優勝」問題は田沢氏が商品への愛着で決裂を決意した 「阪神優勝」交渉、決裂へ−。阪神球団に先立ち、千葉県の男性が「阪神優勝」を商標登録した問題で、男性側から球団側へ商標譲渡を目指して進められていた交渉が決裂する見通しとなったことが18日、分かった。「Xデー」までに解決に向かうとみられた交渉だが、男性は初めて素顔を見せ、夕刊フジに「多くの人に真相を分かってほしい」と、決裂を決意した舞台ウラを激白した。

 「阪神優勝」を「衣類、玩具」の2分野で商標登録したのは衣料品販売の田沢憲仁氏(40)。


「Xデー」に向け、盛り上がる虎党だが… 決裂を決意した田沢氏は「いつか必ず優勝すると、選手を信じ、商標を出願した。当時、弁理士から『金を捨てることになる』、仲間からは『そんなゴミ、誰が買うか』といわれながら、やっと手に入れた商標。家族の次に大切。それが優勝が決まりかけたら、球団側は『譲渡しろ!』。しなければ、『無効審判だ』『損害賠償を請求する』とはどういうことなんですか」と、球団側の対応に不信感を露にする。

 これまでの交渉で、田沢氏は一貫し、「球団が『阪神優勝』を垂れ幕などで使用してもクレームは一切つけない」と伝えてきた。田沢氏の要望は一つで、「愛着がある商品を手放したくない。今後も私の使用権を認めてほしい」というもの。

 だが、球団側の対応は強硬で、譲渡の対価を約100万円とし、「優勝までの決着」を強調。「これ以上一歩も引けない」と迫ったという。その後も、球団は「待てない。今月22日以降、『決裂』で発表する。無効審判を起こし、商標を抹消する」と高姿勢だったことで、「決裂やむなし」を決意したのだ。

 事の発端は平成14年4月の登録公開直後にさかのぼる。球団側弁理士が田沢氏に商標譲渡を求める書面を送付。球団側は約50万円での譲渡を求め、「合意できなかった場合、異議申し立てを行う」としてきた。

 ただ、その後、球団側からの連絡がなかったため、田沢氏は「阪神優勝」ロゴ入りTシャツ1000枚を作製。

 「1000円で全く売れず、500円に値下げして売れたのが50枚。大赤字で新たな商品開発に乗り出せず、15年の商品製作は仲間の業者にまかせた」。今年は複数の業者が新デザインのTシャツの他、半てん、靴下などの商品を揃えた。

 ところが、阪神が独走態勢に入り、優勝が現実味を帯びた矢先の7月上旬。突然、球団側から内容証明郵便が届いた。

 「1年2カ月もたって『何を今さら』と疑問に思った。郵便は、私が『阪神優勝』の衣類を販売するのは不正競争防止法で、法的措置をとる前に商標を譲渡してほしいとの内容だった」

 「球団が『阪神優勝』の商標を登録していなかったことや、昨年の段階で即座に法的措置に出なかったことは、選手や監督が優勝をつかむと信じなかったからではないか。それを1年以上も“放置”した後、『よこせ』とは…。球団と私と、どちらが本物の『虎ファン』なのですか」

 結局、今回の問題は「Xデー」までの解決は不可能となり、決着は法廷の場にもつれ込むことになりそうだ。

 一連の“騒動”で田沢氏の「猛虎愛」はどうなったか。田沢氏は「星野監督と選手は今も大好きですが、球団のファンではなくなった。こんなことになるなら、花形満ではなく、星飛雄馬に憧れていればよかった…」と話している。

ZAKZAK 2003/08/18

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_08/1t2003081815.html