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2003年08月18日(月) 12時27分

お盆休み明け、「MSブラスト」にぴりぴり読売新聞

 新型コンピューターウイルス「MSブラスト」(別名・ラブサン)の感染が拡大するなか、お盆休み明けの18日、企業や官公庁では担当者が前日から泊まり込みで警戒にあたるなど、ぴりぴりとした“仕事始めの朝”を迎えた。

 経済産業省では担当の情報セキュリティ政策室が15日から24時間体制で警戒にあたり、18日も午前8時までには全職員が出勤した。午前10時までに「パソコンを立ち上げたら感染していた」などという問い合わせが約50件あった。このうち約10件は中小企業のシステム担当者からの問い合わせで、企業のサーバー全体が感染したケースもあったという。

 日本通運(本社・東京都港区)では先週、社内ネットワークに接続する社員のパソコンで突然、強制終了するなど、一部で感染が確認され、ウィルスを駆除した。このため、18日朝は感染経路となるネットワークの一部を切り離すなどの対策を講じた。

 MSブラストに区役所のパソコン約110台が感染し、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)の運用を停止していた東京都世田谷区は、午前8時半過ぎ、住基ネットへ再接続した。これまでのところ、トラブルはなく、関係者は胸をなで下ろしている。

 お盆休み期間中、業務用パソコン約400台が新型ウイルスに感染した東京都庁。担当者は、15日夜から、ウイルス対策に追われたが、18日までには、感染したほぼすべてのパソコンも復旧した。

 ウイルス対策大手のトレンドマイクロによると、18日は午前11時までに26件の被害報告が寄せられたという。

 総務省は18日午前10時現在、国内のインターネットの通信状況について「特段の変化は見受けられない」と発表した。また、マイクロソフト社から「現時点で受けている攻撃は、インターネット全体に影響を及ぼすような規模ではなく、事前の想定の範囲」と報告を受けているとした。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030818-00000404-yom-soci