2003年08月17日(日) 00時00分

『お盆休み明けＰＣ起動注意』 新種ウイルスで経産省 （東京新聞）

　経済産業省は十六日、新種のコンピューターウイルス「ブラスター」について、企業などで起動するパソコン数が増えるお盆休み明けの十八日に感染拡大が懸念されるとして、情報サービスの業界団体に対し顧客に注意喚起するよう要請した。

　企業のシステム担当者にウイルス駆除の徹底や、電源を入れる際に感染しないように注意を呼びかける。

　同省の外郭団体、情報処理振興事業協会（ＩＰＡ）に寄せられた被害件数は、問い合わせを含めてこれまで約千七百件に上り、依然として高水準。また米国のウイルス対策会社、ネットワークアソシエイツは全世界で一時間に三万台のペースで感染が拡大していると指摘している。

　ブラスターは、マイクロソフト（ＭＳ）の基本ソフト（ＯＳ）の欠陥を突き、ウィンドウズＸＰなどを搭載したパソコンに侵入。十六日午前零時以降、世界各国で同社のサイトを攻撃するよう設定されていたが、これまで被害は出ていない。

　ただウイルス感染は増え続けていることから、同省などは引き続き警戒している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030817/mng_____sya_____006.shtml