2003年08月16日(土) 00時00分

ウイルス“迎撃”策 ネット保護へ接続業者 （東京新聞）

　ＮＴＴコミュニケーションズは十五日、新種コンピューターウイルス「ブラスター」がマイクロソフトの修正ソフト配布用ウェブサイトへの攻撃活動を始めネットワーク上のデータ量が極端に増えた場合、同社のネット接続サービス「ＯＣＮ」網内で送信されたデータをインターネットなど外部に出さずに破棄する迎撃操作を開始する方針を明らかにした。

　接続回線数が三百万件を突破したネット接続サービス「ヤフーＢＢ」を運営するソフトバンクグループや、「ＤＩＯＮ」を運営するＫＤＤＩも同日、同様の措置をとる計画を示した。

　「ウイルス攻撃封じ込め作戦」とも呼べる対策だが、詳細な方法はセキュリティー（安全）対策上、コメントできないとしている。

　今回の措置は感染パソコンをネットから切り離すものではなく、この操作で「個人会員などがインターネットを使えなくなることはない」と説明している。

　ＮＴＴコムはまた、二十四時間体制でネットワークをチェックするオペレーションセンターの人員を通常の二倍に増員し、監視体制を強化する。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20030816/mng_____kei_____004.shtml